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Serial ATAとは―SSDなどと接続するケーブルの規格。ATA600の表記などの解説。

Serial ATAとは、 Serial AT Attachmentの略で、読み方は「シリアルエーティーエー」、パソコンとSSDやHDDなどの記憶装置を接続するIDE(ATA)規格の拡張仕様の一つです。転送方式や転送速度、ATA600の表記など解説していきます。

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目次

この記事の目次です。

1. Serial ATAとは
2. SATA I、SATA IIとSATA IIIの転送速度の違い
3. Serial ATAのケーブル
4. Serial ATAのSSD
5. Serial ATA600とは

更新履歴

1. Serial ATAとは

Serial ATAとは、Serial AT Attachment(シリアルエーティーエー)の略で、パソコンとSSDなどの記憶装置を接続するケーブルの規格の拡張仕様の一つです。

SATA

Serial ATAは省略してSATAと記載される場合があります。

Serial ATA 6Gb/s

現在の主流は、Serial ATA 6Gb/sです。2011年前後から普及が始まった、最大6Gbpsでの通信が可能な規格です。 販売されているSSDなどではもっとも種類が豊富です。

Serial ATA ケーブルのイメージ

以下は、Serial ATA のケーブルのイメージです。

Serial ATA ケーブルのイメージ

Serial ATA Working Group

ATA仕様の後継仕様で、2000年11月に米国のインテル、APIテクノロジー、 デルコンピュータ、IBM、カンタム、シーゲート、およびカナダのマトロックスの 7社から構成される業界団体「Serial ATA Working Group」によって仕様の策定が行われました。

同様のケーブルにはIDEがある

Serial ATAと同様にパソコンとSSDなどの記憶装置を接続するケーブルの規格にIDEがあります。

IDEとSATAの違い

IDEとSerial ATAの主な違いは、転送方式です。IDEはパラレル転送方式でSerial ATAはシリアル転送方式です。

シリアル転送方式

従来のATA仕様において採用されていたパラレル転送方式をシリアル転送方式に変更し、高速な転送速度を実現しています。

2000年初期まではIDE(パラレルATA)が主流

2000年初期頃まではパラレル転送方式のIDE(パラレルATA)が主流でした。 これは複数の伝送線をまとめたケーブルで平行してデータ転送を行う方式です。 この方式はCPUが高クロック化してくると転送速度にずれが発生してきて同期をとるのが難しくなるなど不都合が生まれてきました。

現在はSerial ATAが主流

現在はSerial ATAが主流です。 IDEと異なり単線ですが、CPUが高クロックだと高速で転送でき、同期をとる必要がないのでCPUの速度と比例して安定かつ高速に転送できます。 USBIEEE 1394もシリアル方式です。

2. SATA I、SATA IIとSATA IIIの転送速度の違い

最初の規格、Ultra SATA/1500では、転送速度1.5Gbps(約190Mバイト/秒)を実現します。 SATA I(1.x)、II(2.x)、III(3.x)と規格がありそれぞれの速度が150MB/秒、300MB/秒、600MB/秒を実現します。

SATA I(1.x)

SATA I(バージョン1.x)は、SATA1.5Gb/sで知られ、1.5Gb/sの第一世代のSATAです。速度は150MB/秒までとなっています。

SATA II(2.x)

SATA II(バージョン2.x)は、SATA3Gb/sで知られ、3.0Gb/sの第二世代のSATAです。速度は300MB/秒までとなっています。

SATA III(3.x)

SATA III(バージョン3.x)は、SATA6Gb/sで知られ、6.0Gb/sの第三世代のSATAです。速度は600MB/秒までとなっています。SATA3Gb/sとの下位互換性があります。

3. Serial ATAのケーブル

Serial ATAケーブルの製品例です。

サンワサプライ SANWA SUPPLY TK-SATA3-03UL

Serial ATA3規格、転送速度6.0Gb/s、1.5Gb/s、3Gb/sに対応しています。

仕様

主な仕様情報です。

4. Serial ATAのSSD

Serial ATAのSSDの製品例です。

Unistar SSD SEKITOBA TM110A-S25-M128G34

SSDはHDDと比較して数倍のデータ転送能力を持ち、付け替えるだけでPCの応答速度は劇的に向上します。 また、可動部品が一切存在しないために動作音が無く、衝撃にも非常に強いので、デスクトップはもちろん、ノートPC用の記憶媒体としても最適で、HDDよりも低消費電力ですのでPCへの負担も軽くなります。 特にノートPCではバッテリ駆動時間を延長することにつながります。

仕様

主な仕様情報です。

5. Serial ATA600とは

Serial ATA600という表記を見かけます。これはどういう意味でしょうか。

Serial ATA600とは、Serial ATAの表記方法で、SATA3.0の規格の速度600MB/秒の600を表わします。 SATA2.0の速度300MB/秒の場合、Serial ATA300と表記されます。

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