セントロニクスとは―昔のプリンタのコネクタケーブルのインタフェースの仕様

現在はUSB接続のプリンタが主流となり、あまり使用されていませんが、昔はセントロニクスというインタフェースの仕様がプリンタ用のコネクタケーブルに使われていました。セントロニクスとはどのような仕様かまとめています。

1. セントロニクスとは

セントロニクスとは、パラレルデータ転送のプリンタで使われるインタフェースの標準です。

セントロニクスインターフェース（Centronics interface）は、もともとは米セントロニクス・データ・コンピュータ社の、プリンタ用8ビット並列インターフェースでしたが、多くのメーカが採用したことからプリンタの事実上の標準となりました。しかし、現在はUSB接続のプリンタが主流となり見かけなくなりました。

2. IEEE 1284

1984年にセントロニクス仕様を基盤とする標準規格であるIEEE 1284が策定されました。

3. 昔はプリンタの標準的なインタフェースだった

同社がワイヤー･ドット・プリンタ分野で大手であり、ほとんどのパソコン･メーカがプリンタとの接続にこのインターフェースを採用したため、プリンタの標準インターフェースの代名詞となりました。

4. 現在はUSBが主流

しかし、メーカーにより、コネクタの形状やピン配置などの細かい点で違いがあります。現在はUSB接続のプリンタが主流となり、あまり使用されていません。

5. USBケーブル変換アダプタ

セントロニクスケーブルを使用する必要がある場合は、USBケーブルの変換アダプタを使用します。以下はUSBケーブル変換アダプタの製品例です。

USB-CVPR

パラレル(IEEE1284)インターフェースのプリンターをUSBに変換します。

仕様

仕様です。

インターフェース規格	USB/USB仕様 Ver.1.1準拠プリンター/セントロニクス（IEEE1284）準拠
コネクタ	USB/USB Aコネクタオスプリンター/セントロニクス36pin オス
電源	バスパワー（最大100mA）
ケーブル長	1.8m
重量	120g
付属品	Windows Me・98SE・98用ドライバソフト Windows 10・8.1・8・7・Vista・XP・2000では専用ドライバソフトのインストール不要です。