トップ 開発環境 g++
このページでは、g++のsharedオプションを使用して、共有ライブラリ(.so)を作成する方法について紹介しています。
この記事の目次です。
1. g++とは
2. 共有ライブラリ(.so)の作成方法
3. 共有ライブラリ(.so)の使用方法
g++とは、GNUのGCCに含まれるC++のコンパイラのことをいいます。 UnixやWindowsでg++コマンドとして利用できます。
g++のオプションの例です。
g++のLオブションを使用して、ライブラリのディレクトリパスを指定方法について見ていきます。
-Lオプションを使用することで、リンクするライブラリ(-lオプション)を探すディレクトリができます。
g++ <c++ソースファイル> -I<ヘッダファイルディレクトリパス> -L<ライブラリディレクトリパス> -l<ライブラリ> -o <出力ファイル名>
※-Lの後にスペースは入れません。
まず、ライブラリとして、以下のコードのhello.cppというソースを用意します。
#include <iostream>
using namespace std;
void hello(){
cout << "Hello World !!" << endl;
}
共有ライブラリを作るには以下のコマンドでコンパイルします。
$ g++ -shared hello.cpp -o libhello.so
これで共有ライブラリlibhello.soができ上がります。
テストのために、以下のように呼び出すプログラム(test.cpp)を作成してみます。
#include <iostream>
using namespace std;
int main(void) {
hello();
return 0;
}
これをコンパイルするには
g++ test.cpp -o test ./libhello.so
とします。
実行すると
$ ./test
Hello World !!
と表示されます。もしlibhello.soを削除したり移動したりするとエラーが出ます。
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