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WordPress(ワードプレス)の手動インストール手順やルートディレクトリと表示URLの設定や関連知識についてまとめています。
この記事の目次です。
1. WordPressとは
2. WordPressのインストール
3. WordPressのカスタマイズ
4. WordPressの移行方法
5. WordPressの不具合解決のコツ
WordPress(読み方:ワードプレス)とは、ホームページやブログ管理用のCMS(コンテンツ管理システム)です。
ホームページやブログのページは、HTMLなどのコードを記述して作成されます。 ワードプレス(WordPress)は、コーディングが行えない人でもホームページやブログのページを作成したり更新することができる管理ツールです。
ホームページやブログはただ単に記事をUPするだけでは不十分ですね。 ワードプレスには記事を更新するだけでなく、多くの人に見てもらえるために必要な機能がたくさん備わっています。 ホームページやブログなどのことをコンテンツとも呼ばれますが、ワードプレスはそのコンテンツを管理するシステム、コンテンツ・マネジメント・システム(Contents Management System)、略してCMSなのです。
ワードプレスの管理者用ページは、<ワードプレスのURL>/wp-login.phpにアクセスしてログイン画面を表示し、ログインを行うことで表示できます。
なお、ワードプレスの管理者用ページは、ダッシュボードと呼ばれます。 ここで更新作業や機能追加などホームページのさまざまな作業が行えるようになっています。
ワードプレスを利用すると冒頭でも書きましたが、コーディングは不要で初心者でも簡単にページが作成でき、集客のための機能もたくさん備わっています。 もちろんワードプレスや集客の知識がある程度必要ですが、作業効率が非常によくそれにより多くのブログやサイトで運営実績が示され、圧倒的なCMSのシェアとなっています。
ワードプレスは高機能で便利な反面、メモリ消費量が多く、10万、20万、30万とPVを増やしていくとアウトオブメモリでサイトが落されてしまうことがあります。 サーバのスペックを高くしたりとリソース消費量が大きいため、アクセス対費用が高くなる傾向があります。 また知識のない人が使う傾向や、人気のCMSで利用者が多い、ワードプレスのコードが公開されている、などの複数の要因から、ハッキング被害が多く出ており、セキュリティ面は念には念を入れる必要があります。
ホームページ(ウェブサイト)とワードプレスのイメージです。
ホームページとは、サイトとも呼ばれ、ブラウザで閲覧するウェブページ、ウェブサイトの総称です。 ホームページは本来ブラウザに初めに表示されるウェブページですが、現在ではウェブページやウェブサイト全体を指す言葉で使われます。 ブログなどもウェブサイトの1つですのでホームページとも言えます。 主にHTMLというマークアップ式の言語で記述して作成します。
ホームページはドメインと公開用のサーバが必要ですので、ワードプレスを利用する際もまずドメインと公開用のサーバを用意する必要があります。 自前で構築するのはハードルが高く、ドメインはバリュードメインなどのドメイン管理代行サービス、公開用のサーバはコアサーバなどのレンタルサーバを利用するのが一般的と思います。
ワードプレスは、PHPでプログラムが作られ、データベースにMySQL(あるいはMariaDB)が使用されます。
サイト内にその他の参考情報もあります。
ホームページの作り方をテーマにしたコンテンツです。 レンタルサーバを活用したワードプレスサイトの作り方を紹介していきます。
プログラミング言語のPHPについてまとめています。 読み方はピーエイチピーです。for文やmysql、ページングの例など、PHPとは?からやさしく説明しています。
MySQL関連の技術情報を掲載しています。
ワードプレスは、ホームページを作成・更新するためのツールです。 このようなツールのことをCMSともいいます。 ワードプレスは世界でもっとも利用されているCMSの1つで、無料で利用できます。
CMSとは、Contents Management Systemの略で、コンテンツ管理システムのことをいいます。 ワードプレスのようにホームページのコンテンツを管理するためのツールです。
ワードプレスの機能と特徴には主に以下のようなものがあります。
ユーザの作成や削除、ユーザの権限(閲覧、投稿、編集、管理者など)、パスワードの変更などのユーザ管理機能があります。
メディアファイルのアップロードや一覧管理する機能があります。
サイトの表示や機能の変更が行える機能です。 画像やCSS、テンプレートファイルやカスタムページなどが含まれます。
ユーザの必要に応じてカスタム機能を提供するプラグインが数多く用意されています。
検索エンジンの表示を最適化(SEO)するツールが提供されています。
コンテンツ全体をユーザーが希望する言語が利用でき、日本語にも対応しています。
投稿の形式でデータをインポートできます。カスタムファイル、コメント、投稿ページ、およびタグが読み込めます。
ワードプレスは、HTMLなどの知識がなくてもオフィスのワード感覚でページが作成でき、プログラミングなどわからないホームページ初心者でもウェブページの更新が行えます(※)。 また、多種多様なホームページのデザインや便利な機能が提供されていて、クリック操作だけで追加したり切り替えて利用でき、アクセスUPなどのサイト改善に集中できるメリットがあります。
※ウェブページの更新に関しては行えますが、ホームページの運用を行うためにはサーバや脆弱性管理など専門的な知識が必要です。 安易にホームページを運用すると改ざんや乗っ取りの被害にあう恐れがあり、実際に多くの被害が出ています。
ワードプレスの主な長所には以下のようなものがあります。
ワードプレスの主な短所には以下のようなものがあります。
導入は詳しい人にお願いするか、ワードプレス対応のレンタルサーバを利用してマニュアルに沿って導入します。 ワードプレスの管理ログインページ(wp-login.php)よりログインして、投稿画面のりページ作成、更新します。
ワードプレスのファイル構成は以下です。
ファイル・ディレクトリ | 説明 |
---|---|
/index.php | 通常アクセスの開始部分 |
/.htaccess | パーマネントリンク設定時に使用 |
/wp-config.php | 設定ファイル |
/wp-login.php | ログイン画面 |
/wp-admin/ | 管理画面用のファイル群 |
/wp-content/ | サイトのデータ格納場所 |
/wp-content/languages/ | 言語ファイル |
/wp-content/themes/ | テーマ格納場所 |
/wp-content/plugins/ | プラグイン格納場所 |
/wp-content/uploads/ | アップロードしたファイル格納場所 |
/wp-includes/ | ワードプレスのコアファイル |
ワードプレスで作成するホームページのデザインはテーマというテンプレートで作られます。 初心者向けのテーマはワードプレスをインストールした際に初めから入っているテーマが好ましいと思います。
ワードプレスは十分にセキュリティ対策を考慮する必要があり、ワードプレスが提供するテーマが無難です。 バージョンUP時に使えなくなるトラブルの心配も減ります。
WordPressのインストール方法について見ていきます。
WordPressはPHPとMySQLを利用したCMSです。WordPressの推奨要件は以下となっています。
WordPressはこれらよりも古いPHP5.6.20以上、MySQL5.0以上でも動作していますが、セキュリティの観点から推奨されていません。
WordPressのインストールの概要は以下です。
参考URL)http://wpdocs.osdn.jp/WordPress_のインストール
WordPressのインストールサービスが利用できるサービスを選んでボタン操作で行えます。
レンタルサーバを使用したWordPressの解説は以下にUPしています。
ホームページの作り方をテーマにしたコンテンツです。レンタルサーバを活用したWordPressサイトの作り方を紹介していきます。
MySQLを使いますのでMySQLを構築してからWordPressのインストールを行います。
以下はCentOSを想定したWordPressのインストール例をまとめています。
まずは、WordPress 用のデータベースと、そのデータベースへの全アクセス権・編集権を持つMySQLユーザを作成しておきます。
# yum -y install mysql-server # /etc/rc.d/init.d/mysqld start # mysql -u root set password for root@localhost=password('<ルートパスワード>'); quit
# mysql -u root -p CREATE DATABASE データベース名; GRANT ALL PRIVILEGES ON データベース名.* TO データベースユーザ名@<ユーザが接続するホスト> IDENTIFIED BY '<パスワード>'; FLUSH PRIVILEGES;
https://ja.wordpress.org/download/から日本語版のWordPressパッケージをダウンロードします。
ダウンロードしたら、圧縮ファイルを解凍します。
解凍しましたディレクトリの直下にある、wp-config-sample.php
ファイルの名前を wp-config.php
に変更します。
テキストエディタで wp-config.php
を開き、
wp-config.php ファイルの編集記事の説明に従いデータベース情報と秘密鍵の値を記入。
データベーステーブルの接頭辞も念のため変更しておきます。
/** WordPress のためのデータベース名 */ define('DB_NAME', 'database_name_here'); /** MySQL データベースのユーザー名 */ define('DB_USER', 'username_here'); /** MySQL データベースのパスワード */ define('DB_PASSWORD', 'password_here'); /** MySQL のホスト名 */ define('DB_HOST', 'localhost');
https://api.wordpress.org/secret-key/1.1/salt/で自動生成することもできます。
define('AUTH_KEY', 'put your unique phrase here'); define('SECURE_AUTH_KEY', 'put your unique phrase here'); define('LOGGED_IN_KEY', 'put your unique phrase here'); define('NONCE_KEY', 'put your unique phrase here'); define('AUTH_SALT', 'put your unique phrase here'); define('SECURE_AUTH_SALT', 'put your unique phrase here'); define('LOGGED_IN_SALT', 'put your unique phrase here'); define('NONCE_SALT', 'put your unique phrase here');
SSHのみでFTPが利用できない場合など、FTPなしでプラグインがダウンロードできるように以下を最下部あたりに追加します。
/** WordPress FTPなしでプラグインダウンロードできる設定 */ define('FS_METHOD', 'direct');
$table_prefix = 'wp_';
サーバー上の希望の場所に、WordPress ファイルを設置。
http://example.com/
など) にWordPress を置きたいときは、
サーバーのルートディレクトリに解凍した Wordpress の中身 (ディレクトリを自体を除く全ファイル) をアップロードします。
http://example.com/blog/
など) に WordPress を設置したいときは、
解凍した wordpress
フォルダを好きなサブディレクトリ名に変更し、丸ごとサーバーのルートにアップロードします。
インストールの準備ができましたら、インストールをWebページから実施していきます。
ブラウザで wp-admin/install.php
へアクセスし、インストールスクリプトを実行。
ユーザー名にadminやサイト名など推測されやすいものは使わないように注意します。
http://example.com/wp-admin/install.php
blog
というサブディレクトリに設置したなら: http://example.com/blog/wp-admin/install.php
あらかじめデータベースの接続情報などwp-config.phpに設定しておくと以下のWebページから始まります。
必要情報は後で変更できますので、仮のもので大丈夫です。 検索エンジンでの表示は、未完成ページがインデックスされないようチェックを入れておくか、htaccessなどでアクセス制限をかけておきましょう。
※注意:ユーザ名、パスワードは必ずメモしておきましょう。
入力したら「WordPressをインストール」ボタンを押しましょう。
はい、これだけでインストールが完了します。
インストールしたらログインできるか確認してみましょう。
正常にインストール出来ていればダッシュボードが表示されます。
WordPress(ワードプレス)をインストールしましたら、 管理画面(ダッシュボード)の設定やテーマやプラグイン、PHP、CSSの実装、.htaccessの設定、セキュリティ対策の方法などさまざまなカスタマイズができます。 WordPressのカスタマイズをテーマにWordPressのカスタマイズ方法について解説していきます。
WordPressの移行方法について見ていきます。
①以降前の環境 tar zcvf wpfile.tar.gz <WordPress関連ファイル配置ディレクトリのルートパス> ②移設先に配置 cd <配置先> tar zxvf wpfile.tar.gz
①移行前のDBダンプ $ mysqldump -h DBサーバホスト -u DBユーザ -p hostDB > ホスト名.dump Enter password: ②以降ものとDBにリストア $ mysql -h DBサーバホスト -u DBユーザ -p dev_hostDB < ホスト名.dump Enter password:
https://interconnectit.com/products/search-and-replace-for-wordpress- databases/より、Search-Replace-DB-master.zipをダウンロードします。
WordPress配置先の上位パスに解凍してできたSearch-Replace-DB-masterを 配置します。
https://<hostname>/Search-Replace-DB-master/にアクセスします。
replace:移行前ホスト with:移行後ホスト
live runボタンクリックをクリックします。
必ず移行ツールは削除します。DBの接続情報が見れたり、残ると非常に危険です。
$rm -Rf Search-Replace-DB-master
WordPressで発生する不具合解決のコツについてまとめていきます。
バージョンアップ後に発生する不具合の原因の特定についてです。
WordPressのバージョンアップで不具合が発生する可能性が高いのは、WordPress本体ではなく、サードパーティーやオリジナル製のプラグインとテーマです。
どのテーマ、プラグインが原因か調べるため、一旦標準以外のものを外して1つ1つ有効化していくことでどれが原因か特定できます。
知識を深めるための参考です。
WordPressは、イベント駆動アーキテクチャを採用したシステムです。以下の書籍でイベント駆動アーキテクチャについて紹介していました! 興味がある方は、参考にしてください。
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