JavaScript（ジャバスクリプト）とは―できることなど初心者向けの解説。

JavaScript（ジャバスクリプト）はWebブラウザで利用可能なスクリプト言語です。JavaScriptとは何か、できることなど初心者向けに解説していきます。

1. JavaScript（ジャバスクリプト）とは

JavaScript（ジャバスクリプト）とは、Chrome（クローム）、Firefox（ファイアフォックス）、Edge（エッジ）など、Webブラウザで動かせるプログラム言語です。

Webブラウザは、パソコンだけでなく、iPhone（アイフォン）やAndroid（アンドロイド）などのスマホやタブレットにも標準搭載されているアプリです。そのWebブラウザで動作するプログラム言語ですので、プログラマーとしては必須の言語ですね。

しかも、Webブラウザがあれば動きますので、学習しようと思えば直ぐに始められます。プログラミング初心者が始めやすいプログラム言語ですので、小学生のお子様のプログラミング学習にも適していると思います。

2. JavaScriptファイルの拡張子

JavaScriptのコードを記述したファイルをJavaScriptファイルといいます。 JavaScriptファイルは「.js」という拡張子のファイル名をつけます。

3. JavaScriptはインタプリタ方式のプログラム言語

プログラミング言語の方式には大きく次の2つがありますが、JavaScriptはインタプリタ方式のプログラム言語です。

コンパイラ方式
プログラマが記述したコードをコンピュータが読み込める形式に変換することをコンパイルといいますが、コンパイラ方式はあらかじめコンパイルしたコードを実行する方式です。
インタプリタ方式
プログラム実行時にコンピュータが読み込めるコードにコンパイルする方式です。インタプリタ方式のプログラミング言語をスクリプト言語といいます。

4. JavaScriptの特徴

何かを把握するには特徴をとらえるとはやいですね。ここでは、JavaScriptとは何かをとらえやすくするためにJavaScriptの特徴をまとめました。

特徴１―Webブラウザで使用可能なスクリプト言語

JavaScriptは、Webブラウザで利用可能なスクリプト言語です。

実は、HTMLのようなマークアップ式の言語を省くとWebブラウザに何も入れないで動かせるプログラミング言語はJavaScriptだけです。 PCやスマホから今や日常的にWebページが利用されていますが、それを利用するためにはブラウザが必要で、そのブラウザで唯一使えるプログラミング言語がJavaScriptということになります。

特徴２―オブジェクト指向言語

JavaScriptは、オブジェクト指向言語です。オブジェクト指向は、プログラムのコードをモノを表現して整理したコーディングスタイルです。

なお、JavaScriptは、プロトタイプ式のオブジェクト指向で、 Javaなどの一般的なオブジェクト指向のプログラミング言語と異なるオブジェクト指向言語となっています。

5. JavaScriptでできること

JavaScriptは、主にWebベースのアプリケーションとWebブラウザで使用されます。しかし、JavaScriptは、ソフトウェアやサーバ、組み込み型のハードウェアコントロールなど、ウェブ以外でも使われています。ここでは、JavaScriptの基本的な用途をいくつか紹介します。

Webページへのインタラクティブな動作の追加

JavaScriptを使用すると、ユーザーはWebページを操作できます。 Webページ上でJavaScriptを使ってできることには、ほとんど制限がありません。

ボタンをクリックして詳細情報を表示または非表示にする
マウスをボタンの上に置いたときのボタンの色を変更する
ホームページ上の画像のカルーセルをスライドする
画像を拡大/縮小する
ウェブサイトにタイマーやカウントダウンを表示する
Webページでのオーディオとビデオの再生
アニメーションの表示
ドロップダウンハンバーガーメニューの使用

Webおよびモバイルアプリの作成

開発者は、さまざまなJavaScriptフレームワークを使用して、Webアプリケーションやモバイルアプリを開発および構築できます。

JavaScriptフレームワークは、開発者がルーチンのプログラミング機能やタスクに使用するための事前に記述されたコードを提供するJavaScriptコードライブラリのコレクションです。文字通りWebサイトやWebアプリケーションを構築するためのフレームワークです。

人気のあるJavaScriptフロントエンドフレームワークには、React、React Native、Angular、Vueなどがあります。多くの企業が、Google ChromeのJavaScript V8エンジン上に構築されたJavaScriptランタイム環境であるNode.jsを使用しています。 PayPal、LinkedIn、Netflix、Uberなどが有名です。